わかさぎのページ
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ワカサギのことです。もう、皆さんはご存知ですよね・・・


ワカサギの研究についての書籍などを自己解釈してまとめて見ました。
もっと詳しいことや正確な数値をお求めでしたら、専門書をお読みください。



ワカサギの成長について(1年で成熟として)

  春、卵から生まれたワカサギは湖の中で成長をはじ
 めます。6月頃から群れはじめ湖沼の水温上昇によっ
 て増え始めたミジンコなどの、プランクトンをもとめて湖
 を泳ぎまわリます。
   この頃は、ワカサギの群れが湖面を泳ぎまわりなが
 ら、さざ波を立てているのが時々見られます。この表は
 、諏訪湖におけるワカサギの研究をおこなった方の書
 籍の数値をグラフ化したものです。
  この表があらわすようにワカサギの成長(体長)の延
 びは6月〜9月頃が成長率が大きく、体重は10月頃の
 増加がもっとも大きく、その後水温が下がっても、わづか
 ずつ成長を続 けます。
   群馬県内のダムや貯め池などをはじめ多くの湖にワ
  カサギが生息していますが水産試験場の調査などで
 は、群馬県南西部の湖では当歳魚がほとんどを占めて
 いて利根郡内のダム湖や赤城大沼・榛名湖では2年魚
 が多数生息しているとのことです。

   体重のグラフを見るにはグラフにマウスを乗せてください。
ワカサギの体重



ワカサギの体重と生息数の関係
  
   右の図は、今から約50年前のデータ−です。生息数は
 諏訪湖のワカサギ漁師と水産庁中央水産試験場の方が、
 毎月1回、夜半に湖を取り囲む9方向から湖の中心に向け
 て岸ぎわから水深が1メートル深くなる毎に投網(注1)を打
 って捕獲されたワカサギの数から湖全体の生息数を計算
 (注2)して求めた数字です。
   かっさいされていた体重の数字と生息数を1つのグラフ
 にまとめてみると生息数が多い時はワカサギの成長が悪く
 、生息数が少ない時は、比較的大型に成長することが読み
 取れます。


 注1 当時のワカサギ漁師達の打つ投網は、なんど打って
    も36m2前後で開いたらしい。
 注2 投網が開く面積と水深を掛けることによって投網がこ
    した水の体積を求め、ワカサギの密度から湖全体の
    生息数をわりだしたようす。
ワカサギの生息数と体重の関係



ワカサギの食べ物について

  ワカサギは、う化直後は卵のうの栄養分で育ち約1週間
 程度で口があいてエサを食べられるようになります。4月〜
 5月頃は、ワムシや小さい植物性プランクトンを捕食してい
 るようで体長は2〜3cm程度です。
  その後、水温の上昇とともにミジンコが増えてくるので、盛
 んに捕食します。秋になると湖底からユスリカが羽化のため
 に浮き上がってきます。ユスリカが羽化のために浮上する時
 はさなぎの状態で浮き上がってきます。
  この時期になるとワカサギは体も大きくなり捕食できます。
  冬になると湖のミジンコ類も減りワカサギは、岸よりの水草
 の近くや浅瀬のそこに棲むユスリカの幼虫などを捕食します。
捕食していた種類
グラフについて



ワカサギの1日は・・・

 右の図は8月の夜間、生息数を求めるための調査で打った
投網に入ったワカサギの捕獲匹数と密度を表しています。
 水深4mから沖には多くのワカサギが居ることを示し、密度
から夜間は散らばっていることが読み取れます。
 夜間、魚が寝ている間はミジンコ類の活動が活発です。ワカ
サギ達は未明から起き出して群れを作り浅場のプランクトン
を捕食していると思われます。
 太陽が昇るとプランクトンは底の方へ移動しますのでワカサ
ギは回遊しながら深場へと移動します。
 夕方、暗くなるにつれ個々のワカサギはエサを追い求めな
がら群れを解いて湖の中に散っていきます。


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