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花札と二十四節気で追う、渓魚の活性



松に鶴 むつき・・・睦月

むつびのつき。親類一同集まって睦びあう月のこと

古くから鶴は長寿、冬の松は寒さのも物としない緑をたたえ
ている様から、縁起がいいとされている。

きたる渓流シーズンが良き年であるよう祈願したいところ・・・


この時期、やっておきたいことは、釣りを始めると決心したので
あれば、服装や道具の準備、出かける河川の選択などを、雑
誌やネットを利用して調べるのもいいであろう。
現代暦 行事
松 2月 8日 立春
2月18日 雨水

梅にウグイス きさらぎ・・・如月

寒さのため衣(きぬ)を更に重ねて着る月、
衣更着(き・さら・き)が語源とされている。

この季節は、現在の3月にあたり、花札の絵柄の様に、私の
住む群馬県では、梅が咲き始め、多くの観光客が訪れる梅林
が有名。この頃の梅林に訪れてみると、比較的暖かい日和に
はミツバチが飛び回り、せっせと蜜を集めている姿が見うけら
れます。奥山の河川は別にして、二十四節季に代表される啓
蟄を迎えた里川では、いくつかの水棲昆虫も羽化を始め、厳し
く冷たい冬を乗り越えた渓魚達は、体力の回復を図るべく、流
下する餌を、深めの淵などで捕食し始めます。
現代暦 行事
梅 3月 1日 渓流解禁
3月 5日 啓蟄
3月20日 春分

桜に幔幕 やよい・・・弥生

野山の、草木がいよいよ生え茂る様子からといわれる。

例年、清明の頃サクラも咲き始め、その短で優美なさまを理由
に、花見酒と称して飲んだくれている。この頃になると私の住む
群馬県北部の河川では、気温の上昇と共に午後から雪解け
に由来する増水も始まり、一時的ではあるが、増水によって流
された、崩れかけの落ち葉を虫と勘違いして、イワナやヤマメが
狂喜乱舞の捕食行動に出ることもある。しかし、穀雨を迎える頃
になると、本格的にユキシロも始まり、ガンガンの雪しろを除いて
雪しろヤマメと呼ばれるように餌付きがいい状況となる。

安定した雪しろが入ると、流下する破片に渓魚達も餌ではないこ
とに気づくのか、流下する餌をしっかりと見極められる位置に付き
始め、比較的初心者でも釣果に結びつきやすい。
現代暦 行事
サクラ 4月 5日 清明
4月20日 穀雨
夏へ行く 秋へ 冬へ



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